チュートリアル:NovelAI Diffusion Animeでユニークなアートスタイルを作成する方法
NovelAI Anime Diffusionモデルはアニメスタイルの画像を作成するようトレーニングされていますが、他のアートスタイルや制作媒体で画像を作ることも可能です。今回のチュートリアルでは、AIアートをレベルアップさせ、デフォルトのアニメスタイルとは異なる画像を生成するために使用する様々なタグをご紹介します。

「NovelAI Diffusion Animeで一貫したキャラクターを作る【女性編】」のチュートリアルでご紹介したタグとは対照的にに、今回ご紹介するタグは画像の構成全体に影響を与えます。そのため、より効果を得られる可能性のある、プロンプトの開始地点に近い場所にアートスタイルタグを配置することをお勧めします。
特定のアートスタイルを描写したい時、プロンプト設定内の「品質タグを追加」スイッチをオフにしたいと思ったり、very aesthetic(とても審美的)またはaesthetic(審美的)タグに複数の[]を追加して使用したいと思うこともあるかもしれません。プロンプトにこれらのタグを含めると画像がより美しく見える一方で、プロンプトに記述されている内容と衝突する可能性のある特定のスタイルに向かう傾向もあります。
以下のタグの分類方法は主に整理用となりますことにご留意ください。一つずつしか使えない、などと思う必要はありません。アートスタイルタグを使用する際のポイントは、構造に従うというよりも、互いがより良く機能する組み合わせを見つけることにあります。
このチュートリアルでご紹介すること:
制作媒体に関するタグ
では始めていきましょう!制作媒体タグは、画像の作成をする時に使われるツールを指します。AIアートにちょっとしたセンスを加える手法の一つが、アナログアート風に見せかけることです。
手書き風に生成したい時は、以下のタグが特に影響を持ちます。
traditional mediaトラディショナルメディア(伝統的な手法で描かれた画像)faux traditional media疑似トラディショナルメディア(伝統的な手法を模してデジタルで作られた画像)mixed mediaミックスメディア(伝統的な手法とデジタルのコンビ)unconventional media非従来型メディア(デジタルでも伝統的でもないメディアを包括して指すタグ)
これらのmedia(メディア)タグは(1つまたはそれ以上の)以下の (medium) タグと組み合わせることでより効果を発揮します。
acrylic paint (medium)アクリル絵の具ballpoint pen (medium)ボールペンcalligraphy brush (medium)毛筆colored pencil (medium)色鉛筆graphite (medium)グラファイトink (medium)インクmarker (medium)マーカーmillipen (medium)ミリペンnib pen (medium)つけペンoil painting (medium)油絵painting (medium)ペイントpastel (medium)パステルpen (medium)ペン画watercolor (medium)水彩画watercolor pencil (medium)水彩色鉛筆

一方で、もし伝統的なアートのような画風にしたくない場合は、以下のタグを使うとデジタル風の画風にすることができます。
3d(もしくはblender (medium)) 3D(もしくはBlender(制作媒体))ai-generatedとai-assistedAIで生成された、AIに支援されたanime screencapアニメのスクリーンショットpixel artピクセルアート(ガチョウの一口ヒント:dithering(ディザリング)タグと組み合わせてみてね!)

アートスタイルのタグ
ここでは、特定のアートスタイルを描写するためのタグをご紹介します。
abstract(あるいはsurreal) 抽象的(あるいは超現実的)art nouveauアールヌーボーimpressionism印象主義ligne claireリーニュクレールnihonga日本画ukiyo-e浮世絵realistic(あるいはphotorealistic) 写実的(あるいはフォトリアリスティック)retro artstyleレトロなアートスタイル

また、特定の芸術運動というよりも、画像が描かれた方法、形式、技法に注目したスタイルタグもあります。
painterly絵画的sketchスケッチlineart線画no lineart線画なしjaggy linesギザギザ線outline輪郭線vector traceベクタートレースcolor trace色トレス(ガチョウの一口ヒント:production art(プロダクションアート)やanimation paper(アニメーション用紙)タグと組み合わせてみてね!game cgゲームCGofficial artオフィシャルアートshikishi色紙 (アートで使われる和紙の一種で、このタグを使うと通常は、目に見える境界線が画像の周りに追加される)oekakiお絵描き(とてもシンプルな道具で、とてもシャープな細い線で描かれた絵のこと)tegaki手書き(マウスやタブレットを使い手書きされたもの)

ガチョウの一口ヒント:年を表わすタグがあるのを知ってるかな? year XXXXというタグを使って、“XXXX”の部分に好きな年(西暦)を入れてみてね。例えば、year 2014というタグを使うと生成される画像のアートスタイルは2014年に流行したスタイルに近いものになるんだ。どんな画像が生成されるかはその時によるけど、入れる年は何年でも大丈夫だよ。

着色方法のタグ
以下のタグは、画像全体のカラーパレットに影響を与えます。
anime coloringアニメ塗り(輪郭がはっきりしていて、ハイライトと陰影のトーンは一つだけという着色の技法)colorfulカラフルdarkダークlimited paletteリミテッドパレット (着色されているが、色数は少ない画像を指す)partially colored部分塗り(画像の限られた部分のみが塗られている)spot colorスポット塗り(強調するために画像の1か所だけ着色されている)monochromeモノクローム(単一色を主色とするが、白黒画像にも使用可能)greyscaleグレースケール(白黒)muted colorくすみカラーpale color淡い色pastel colorsパステルカラーflat color濃淡のない色high contrast高コントラストsepiaセピア
ガチョウの一口ヒント:
monochrome(モノクロ)やgreyscale(グレースケール)などのタグを使用する場合は、プロンプトに黒、白、グレー以外の色の存在を示唆するタグがないことを確認するといいよ!

また、一つの色をテーマにした画像を作成するために使用できるタグもあります。
aqua theme水色をテーマにするblack theme黒をテーマにするblue theme青をテーマにするbrown theme茶色をテーマにするgreen theme緑をテーマにするgrey theme灰色をテーマにするorange themeオレンジ色をテーマにするpink themeピンクをテーマにするpurple theme紫をテーマにするred theme赤をテーマにするwhite theme白をテーマにするyellow theme黄色をテーマにする

特殊効果に関するタグ
写真のエフェクトやビジュアルテクニックなどを指す様々なタグをご紹介します。
backlighting逆光bloomブルームbokehボケ味chromatic aberration色収差depth of field被写界深度diffraction spikes回折スパイクditheringディザリング (ピクセルアートでよく使われるシェーディング技法)drop shadowドロップシャドウemphasis lines(もしくはspeed lines、motion lines) 強調線(もしくはスピード線、モーション線)glitchグリッチhalftoneハーフトーンlens flareレンズフレアmotion blurモーションブラーsoft focusソフトフォーカス
ガチョウの一口ヒント:
Undesired Content(除外したい要素) で設定しているプリセットによるけど、chromatic aberration(色収差)のようなタグは意図した結果を生まない可能性がある。そのタグは「重点を置く」プリセットに含まれているからだ。各プリセットに含まれているタグについては、除外したい要素のページをチェックしてみよう。
